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Permalink : http://doi.org/10.50818/00000109
慢性腎臓病に合併した高血圧の治療選択
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File / Name | License |
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kiyo12_1_p51-56 |
©東都大学2022
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JaLC DOI | info:doi/10.50818/00000109 |
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アイテムタイプ | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper |
言語 | 日本語 |
キーワード |
慢性腎臓病, 糖尿病性腎臓病, 高血圧, 高血圧性腎硬化症, レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系 |
著者 |
長谷 弘記
/ ハセ ヒロキ
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抄録 |
慢性腎臓病は比較的高頻度に高血圧を合併する。高血圧は腎機能低下の要因であり、速やかに治療することが重要である。糖尿病性腎症の際は、高血糖の持続によって筋原反応が破壊され、高血圧が糸球体毛細血管内圧に直接反映され、糸球体毛細血管内圧(PGC)が上昇する。治療として輸出細動脈を拡張させる、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)またはアンジオテンシンII受容体阻害薬(ARB)を用いる。高血圧性腎硬化症は輸入細動脈内腔狭小化によって糸球体へ流入する血液量が減少しているのに加えて、体血圧が上昇しているため筋原反応によって輸入細動脈が収縮するため、糸球体血流量はさらに減少する。そこで、輸入細動脈を拡張させるL型Ca2+拮抗薬を用いる。蛋白尿が1.0g/g Crを超えた場合には糸球体過剰ろ過が生じていると考える。この様な状況では輸出細動脈を拡張させてPGCを低下させることが同時に必要となり、ACEIまたはARBを追加することをお勧めする。(著者抄録)
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雑誌名 | 東都大学紀要 |
巻 | 12 |
号 | 1 |
ページ | 51 - 56 |
発行年 | 2022-05 |
出版者 |
東都大学
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ISSN |
2435-8878
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